食べると寿命が延びる!?沖縄の「命の薬草」には、肥満抑制効果もあった!
仕事が忙しく疲れが溜まってくると、ふと…おばぁのこんな独り言を思い出します。
「これを食べてまた明日も生きて行けるさぁ♪」
85歳になる僕のおばぁは、毎日往復40分の距離を歩き、今でも現役バリバリで働いており、
30代の僕が到底かなわないほど、元気いっぱい!なのです。
子供の頃は、そんなおばぁの独り言を気にすることもなかったのですが、
仕事柄気になり聞いてみると、どうやらおばぁが食べている「これ」とは…「長命草」の事らしいのです。
1株食べれば1日長生き!?言い伝えられる理由
長命草(ちょうめいそう)は、沖縄などの温暖な地域で自生するセリ科の植物です。
健康にいいと言われ、沖縄では「1株食べれば1日長生きする」という言い伝えがある薬草。
寿命を延ばすと言われる秘密は、ビタミン・ミネラル他、健康にいいと言われる栄養成分が多く含まれているため。
「クロロゲン酸」や「ルチン」といったポリフェノールが豊富で、その含有量は抗酸化フードの代表ゴーヤーの7、8倍!!
また、「イソサミンジン」という成分が血管を拡張をさせる作用を持つ(※1)ことから、血流を良くし、冷え性やむくみの改善、動脈硬化や高血圧などへの良い影響が期待されています。
さらに、琉球大学の研究で、長命草に含まれる「プテリキシン」という成分に、肥満を抑制する効果があることが判明!(※2)
体内で余分なエネルギーから脂肪が作られるのを抑え、さらに脂肪を燃やす作用があるという研究結果が発表されています。
沖縄「ぬちぐすい(命の薬)」おばぁの知恵
・・・・。
・・・・あの葉っぱが、こんなに身体にいいものだったとは。
おばぁは、よく摘んできた長命草を和え物や天ぷらなどにして食卓に並べてくれましたが、僕はそのクセのある味が苦手で食べられませんでした。
好き嫌いしてました。ハイ。。。おばぁ、ごめん。
※写真はイメージで僕のおじぃとおばぁではありません。写真見られるのは、恥ずかしいそうです。
医食同源の考え方が浸透している沖縄では、長命草のような薬草を「ぬちぐすい(命の薬)」といい、食してきました。
栄養の知識がなかった時代から、自然に生活に取り入れてきた、生きるための知恵。
それを忘れてしまい、食生活の欧米化で平均寿命を下げてしまった、僕ら若い世代の今の沖縄。
なんとなく、僕よりおばぁが元気な理由がわかってきた気がします…。
ジャンクフード大好きな僕。おばぁを見習って、長命草のような体にいいものを積極的に取り入れていかなくては。と思ったのでした。
※長命草は沖縄では「サクナ」ともいい、海岸沿いによく生えていますが、大手スーパーなどでも売られています。栄養補助食品・サプリもあります。
【参考】
※1
日経ヘルス サプリメント事典
※2
長命草(ボタンボウフウ)に含まれる抗肥満成分を発見(琉球大学)
https://www.u-ryukyu.ac.jp/univ_info/announcement/data/press2014022702.pdf