毎日とりたい必須ミネラル「亜鉛」の効果
「亜鉛」はよく名前を聞く栄養素のひとつですね。
実は生きていく上で必須なミネラルであることをご存知でしょうか?
今回は日本人が摂取不足になりやすい必須ミネラル「亜鉛」のはたらきをご紹介します。
必須ミネラル亜鉛のはたらき
亜鉛は主に筋肉に存在しており、骨や皮膚、肝臓などの内臓に広く分布しています。その分、体内における役割も多い栄養素です。
今回は代表的なものを3つお伝えします。
免疫力の向上
亜鉛は免疫力の向上と大きく関係しています。
病原菌が体内に入ってきた時、私たちの身体はナチュラルキラー細胞などの免疫細胞を働かせます。
免疫細胞が身体に悪さをする細菌やウイルスを攻撃し、重大な病気にならないように守ってくれるのです。
ナチュラルキラー細胞は亜鉛がなければ作ることができません。
それだけではなく、喉や鼻の粘液を守るための栄養を身体に保持するためにも亜鉛は必要となります。風邪にかかりやすいという方は亜鉛不足かもしれません。
健康的な肌や髪の維持
健康的な肌、髪を維持するためにも亜鉛は使われています。
髪が生まれてくる地肌を含め、肌を生み出すためにはタンパク質が必要です。
摂取したタンパク質をうまく肌の生成に使うために、体内で変換する作業に亜鉛は関わっています。
味覚を感じる
私たちが味覚を感じるのも亜鉛の働きのおかげです。
味覚を感じる細胞が生まれ変わるために亜鉛が使われているため、不足すると本来の味を感じる力が弱くなってしまいます。
日本人は亜鉛不足?
生きていく上で重要な働きをいくつも担っている亜鉛ですが、日本人は日頃の食生活で十分に摂取できていません。
厚生労働省の調べにによると日本人の亜鉛摂取量が推奨量に比べて少なく、不足気味であることが分かっています。
日本人の食事摂取基準(2020年度版)では、亜鉛の推奨量は以下のようになっています。
年齢 | 男性(推奨量) | 女性(推奨量) |
---|---|---|
18~29歳 | 11mg | 8mg |
30~49歳 | 11mg | 8mg |
50~64歳 | 11mg | 8mg |
65~74歳 | 11mg | 8mg |
75歳以上 | 10mg | 8mg |
※妊婦の推奨量は+2、授乳婦は+4
亜鉛を多く含むものとして代表的な食材は牡蠣です。他にも、牛もも肉や真あじ、帆立などがあげられますが、これらの食材が日常的に取り入れにくいことが日本人の亜鉛不足と関係あるかもしれませんね。
亜鉛は必須ミネラルですが体内で生成することができません。
普段の食事と併せてサプリメントで補うなどして意識的に取り入れましょう。
亜鉛の過剰摂取による身体への影響
毎日摂取したい亜鉛ですが、過剰な摂取は不調を招きます。
多量に摂取すると吐き気、食欲減退、嘔吐や下痢を引き起こす可能性があります。長期にわたり過剰な摂取が続くと貧血や代謝異常につながることもあります。
過剰摂取による体調不良が報告されていますが、亜鉛は体内に吸収されにくい栄養素です。
サプリメントなどを利用しても記載されている容量を守って摂取することで過剰に体内に吸収されることはありません
まとめ
不足しがちな必須ミネラル「亜鉛」についてご紹介しました。
効率よく、バランスの良い食生活を意識して上手に亜鉛を摂取するようにしましょう。