イチョウは隠れスーパーフード?!薬草として使われるイチョウ葉の健康効果

イチョウといえば、秋を彩る風物詩ですよね。
茶碗蒸しに入っている銀杏を思い浮かべる方もいるかもしれません。

イチョウは銀杏だけでなく、葉っぱも食べることができるのをご存知でしょうか。
実は中国では古くから薬草として用いられてきた歴史があります。

現在もサプリメントや医薬品として使われることがあるイチョウの健康効果についてご紹介しましょう。

秋の名物イチョウの楽しみ方は見るだけじゃない!

イチョウの品種は1種類しか存在せず、世界各国のイチョウはどれも同じ種類のものです。

イチョウの仲間は約2億5000年前から地球に生息しており、氷河期を生き残った唯一の種が現在のイチョウです。
2億年以上も変わらない姿で生き続けるイチョウは「生きた化石」とも呼ばれています。

氷河期を生き残ったイチョウは現在の中国のあたりに分布していたため、中国では特に長い歴史があります。
日本には15世紀ごろに伝来し、鎖国の時代を経てヨーロッパやアメリカに渡ったとされています。

現在ヨーロッパでは医薬品として用いられ、アメリカではサプリメントやハーブとして人気を集めているのです。

イチョウ葉の効果

過酷な氷河期を生き残り、また樹齢が1000年以上と言われているイチョウには強い生命力が宿っています。
生命力を持ったイチョウの葉には、抗酸化作用を始めとした数多くの健康効果が期待できるのです。

健康によい主な成分として、ポリフェノールの一種であるフラボノイドと、強力な抗酸化作用を持つギンコライドが挙げられます。

これらの成分のおかげで、イチョウ葉には以下のような効果を期待することができます。

  • 高い抗酸化作用を発揮し、身体の疲労やサビをとる
  • 血流を改善し、冷え性の改善や高血圧を予防
  • 血液を凝固させる働きを抑制し、脳梗塞などを予防
  • 脳のエネルギー循環を整え、認知症を予防

フラボノイドとギンコライド

フラボノイドは色味や苦味の成分で、多くの植物に含まれています。
中でもイチョウ葉に含まれているフラボノイドは脳の血流を改善し、認知症予防の効果を期待できるとして注目を集めています。

一方ギンコライドはイチョウの香りの成分で、紫外線や外敵から身を守るために戦うファイトケミカル成分です。
強力な抗酸化作用で身体のダメージのもとになる活性酸素を取り除きます。

これらの特徴的な成分が体に働きかけることで、健康効果を得られるのです。

イチョウ葉の摂取方法

イチョウの葉は茶葉にして飲む方法などがありますが、現在は抽出したイチョウ葉エキスのサプリメントを飲むことが一般的です。

イチョウ葉エキスのサプリメントであれば、栄養成分の吸収率が高く、安定して飲むことができます。

注意点

イチョウ葉エキスは安全性が高いことで知られていますが、銀杏アレルギーなどイチョウのアレルギーがある方は摂取しないでください。

なお、街中のイチョウは害虫駆除のために身体に有害な薬剤が散布されている可能性があるので、食べないようにしましょう。

まとめ

イチョウの葉っぱが持つ健康効果をご紹介しました。

みなさんもイチョウを見るだけではなく、摂取することでぜひ健康に役立ててください!